TeXのすゝめ ~経済学部生こそTeXを!~
皆さん(特に経済学部生)は、課題作成やパソコンで講義ノートをとる際に「数式の書き方わからん!」と思ったことはありませんか?
大半の人は聞き馴染みがないかもしれませんが、そんなときにはTeX記法を覚えることで、Wordなどでも素早く数式を入力できます!
TeXを知っている人だと、TeXは理系学生が使うものという認識があるかもですが、文系大学生にとっても便利なものなのでぜひとも覚えてみてください!
なお、ここで紹介するのは、MarkdownやNotionでメモをする際に最低限必要なKaTeX記法であり、
純粋なTeXディストリビューションを利用する際のおまじない?とか、WordでLaTeXを使用する際の設定などは紹介しないので悪しからず。
> Wordで使用する際のヒント
例)二次方程式の解の公式(ディスプレイ数式)
$$ x = \frac{-b \pm \sqrt{b^2 - 4ac}}{2a} $$
以上のような二次方程式の解の公式を表現したい場合、TeXでは以下のように記述します。
$$x = \frac{-b \pm \sqrt{b^2 - 4ac}}{2a}$$
1. ディスプレイ数式とインライン数式
MarkdownなどでTeXを利用したい場合、他の文章と区別を付けるために、数式を「$」マークで囲う必要があります。
その際、囲む「$」マークの数によってディスプレイ数式とインライン数式の2つに分けられます。
(1) ディスプレイ数式
ディスプレイ数式は、数式のみの行を追加する表現で、「$」マーク2つで数式を囲うことで指定します。
HTMLでいうところのブロック要素的な感じです。
(2) インライン数式
インライン数式は、文中に数式を追加する表現で、「$」マーク1つで数式を囲うことで指定します。
HTMLでいうところのインライン要素的な感じです。
例)インライン数式
投資乗数は、$\frac{\Delta Y}{\Delta I} = \frac{1}{1-c}$で求まります。
投資乗数は、$\frac{\Delta Y}{\Delta I} = \frac{1}{1 - c}$で求まります。
2. 分数と上付き・下付き文字
ここでは特によく使用する分数や上付き・下付き文字の書き方を紹介します。
(1) 分数の書き方
TeXでは、「\」や「{}」を多用することが多く、
$\frac{A}{B}$
と記述することで、
$\frac{A}{B}$というように分数を表現できます。
(2) 上付き文字と下付き文字
上付き文字を入力したい場合「^」を、下付き文字を入力したい場合「_」を文字の間に記述することで、
$A^B$
は$A^B$、
$A_B$
は$A_B$と表現できます。
なお、上付き・下付き文字に2文字以上の文字を記述したい場合は、
それらを「{}」で囲んでグループ的に扱う必要があり、
$A^{B - C}$
は$A^{B-C}$と表現されます。
3. イコールを揃えたい!
数式が複数行になる時にイコールを揃えて記述したい場合、
aligned環境というものを使用します。
例)等比数列の和の公式
$$\begin{aligned}S_n &= \frac{a_1(r^n - 1)}{r-1}\\&= \frac{a_1(1 - r^n)}{1-r}\end{aligned}$$
$$
\begin{aligned}
S_n &= \frac{a_1(r^n - 1)}{r-1}\\
&= \frac{a_1(1 - r^n)}{1-r}
\end{aligned}
$$
aligned環境を使用するには、2・5行目のように数式を囲み、
揃えたい部分(今回はイコールの前)に「&」を記述します。
4. その他リンクなど
(1) その他の記号など
(2) Wordで使用する際のヒント
(3) NotionでのKaTeX使用方法
(4) KaTeXの導入方法
デリミタの設定とかはする必要あるかもだけど、長くなりそうだから自分で調べよう!
(デリミタってのはTeXとして区別するための区切り文字のこと)
このページ作ってて気づいたけど、KaTeXのCSS当てるとoverflow:hidden;がバグる?
(見かけ上はhiddenしてるんだけど、heightが残ったままでフッター下に余白ができる)
の意味わからん!どうにかしたいけどCDNで使いたいマンなのでどうしようもない~